日本ライトノベル分類法誕生

 

ご存じの通り日本十進分類法では913.6は「日本文学-小説」である。しかし図書館は一般的に一般の文学とヤングアダルトコーナーに置くライトノベルは別置する図書館が多く、児童用でも一般用でもないライトノベルは特に別の分類が必要である。しかも日本十進分類法913.6(小説)では区別できない。ライトノベルは文庫本が一般的であるが文庫本B913.6としてもやはり一般文芸文庫本、ライトノベル、児童向け文庫本とバラバラになってしまう。そこで日本図書館開発はライトノベル専用の分類と分類記載の専用シールまで作る事となった。混在防止のためである

 

 

日本ライトノベル分類法は2019年6月に「日本図書館開発 開発報 9号」にて公開いたしました。

日本ライトノベル分類法の概要

 

第二区分項目表にせず、第一区分類目表のみで「L」区分にすることも可能である。L区分は主にライトノベルの蔵書冊数が少ない館に適用する。

 

ヤングアダルトコーナーとしての分類を置く場合はY-L-SFというようにさらにYを置くことが出来る。

 

学園恋愛物は「学園」とし、学園が舞台でない純粋な恋愛小説は恋愛ものとすることに注意する事。

 

推理小説は少年探偵物を含むものとする。L-Oライトノベルその他に区分されたものの中で特定ジャンルが多く含まれる場合は「日本ライトノベル分類法第2版」にて分類を追加する事を検討する。

 

日本ライトノベル分類法(解説付表)

日本ライトノベル分類法準拠シールも開発

図書館司書がいちいち分類記号を書くのは面倒ですよね。そこで日本図書館開発は既に日本ライトノベル分類法準拠シールを開発しました。

写真は試作品のものです。

 

使用料金について

日本図書館開発は「日本ライトノベル分類法」使用に関して使用料金等は一切取らない。ただし、商業利用目的で使用する場合は著作権料を取る事とする。無償範囲の場合に限り使用許諾も必要としない。